蟻鱒鳶ル
2024.12.15
みなさまこんにちは
一緒につくるコトで生涯続く仲間となる
高性能住宅の輪
09-KATOです
表題の文字は
「ありますとんびる」
と読みます
港区三田に建っている建物なのですが
2011年に私が観た時は
途中まで建築が進んでいない状況でした
先日久しぶりに行ったら
完成していたんです
この建物は2005年ころから
日本の建築家の方が
自ら設計
施工
デザインまで行い
外部の手を使わずに少しずつ建てていました
当時テレビでの取材を受けているのを
見かけました
自分で鉄筋から型枠
コンクリート打設まで行っていたそうです
非効率性を逆手に取る哲学で
効率や経済性を追求する現代建築とは異なり
手間を惜しまず
長い時間をかけて建てること自体に
価値を見出しているようでした
アトリエ兼住居として使われているようですが
同時にアート作品としての側面も強いですね
素材感もコンクリート打ちっぱなしの
無骨な美しさがあり
荒々しい外観ながらも独特の存在感があります
雨樋なのか排水管なのかわかりませんが
とても特徴的で面白かったです
ようやく今年完成したのですが
周辺地域の再開発計画に伴い
立退きが求められているようで
かなりピンチです
曳家工事を計画しているのだとか…
さすがに曳家は業者さんにお願いするのだと思いますが
これまでも様々な困難に当たり
心が折れたこともあったかと思いますが
この先、どのように存続していくのか
期待してしまいます
全くかけ離れているようにも見えますが
自分の信念にも勝手に通ずるものがあると
想ってしまいました