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賃貸と部屋(家)を借りる? それとも自分の家を所有する?(後編)

 

賃貸物件の場合、住宅の形に生活を合わせなくてはいけないというデメリットもあります。自分たちの生活形態に本当にぴったりフィットする借りものというのはまず存在しません。間取りだけではなく、それぞれの大きさや内装、廊下などとの兼ね合い、水回りなど、気になり出せば、ズレはいくらでも見つかるものです。もちろん、借り物なのですからそれは仕方がありません。独身で仕事が忙しい。夫婦共働きなどの状況では、そうした家の設備よりも、立地のほうが大事でしょう。駅に近いか、会社に近いか。また少々煩雑な地域でも、うるさい場所でも、通勤や生活(主に買い物)に便利な場所であるほうが重要です。若いですから、3階以上の部屋で、エレベーターがなくてもそれほど苦にはならないかもしれません。

しかし、そうしたことがそのうちだんだん生活の質を落としていることに気がつくものです。お子さんがいればますますそうですし、そうでなくても、やはり仕事で疲れた身にはエレベーターがあればうれしいとか、一戸建てがいいとか。少々歩いても、電車に長く揺られても、もう少し広い家が欲しいとか、せめて休日はもう少し静かな環境で過ごしたいとか。

そうした生活環境は、もちろん賃貸でも物件を選べばある程度可能でしょうし、逆に言えば、立地はともかく、内装や間取りを自分たちの生活にフィットさせたいと思えば、究極の話をすれば注文住宅を建てるしかないということになります。このコーナーではそんな話も追々していきたいのですが、まずは賃貸か所有かという話を続けたいと思います。

 

持ち家のメリット「好みに合わせて内装や間取りをいつでも変更できる」

もう一つ、賃貸と所有物件の差があります。それは、賃貸物件は家具はともかく、内装や間取りはいじれません。いずれ返さなくてはいけないからです。その際に、(借りたときの)原状回復が原則です。長年住んでいて、そのことを忘れていつの間にか自由に使っていると、敷金では足りないほどの修繕費が請求されてしまいます。だから、「釘一本打つな」「ビス一つ刺すな」と、それこそ子どもたちに釘を刺さないといけないのです。基本的には壁紙も変えられません。短い間であれば気にならないでしょうが、長く住んでいくと、それもフラストレーションになり、使い勝手の悪さになるということもあります。模様替えは家具や電化製品しかできないわけです。

 

持ち家のメリット「将来への保険になる」

もう一つ、少し専門的な話になりますが、所有した家の場合は、将来に対するリスクヘッジになるという部分があります。これは賃貸にはないメリットと言えます。何の話かと言うと、保険です。ローンを組むには、ほとんどのケースで団体信用生命保険への加入が条件となります。万が一、借主に不幸があった場合、生命保険でローンの残債が完済されるという仕組みです。そのために、何があっても最低、住む場所だけは遺族に残せるというわけです。

賃貸の場合はそれができせん。その先の家賃の支払い分も、任意の生命保険などで確保する必要があるわけです。そのため、その分を考慮して生命保険を選ばれている場合は、賃貸から所有に切り替えられる際に、生命保険の支払いを圧縮するような見直しが可能になるのです。

 

ここまでさまざまに書いてきましたが、最後に、私たちの実感値で一戸建てを建てたいとご相談に見える方々に多い状況を整理しておきます。二世代住宅のニーズもありますが、単世帯の場合で土地からの家づくりに関して言えば、年代は30代半ばから40代半ばで小さなお子さんがいるご家族が圧倒的に多いのが現状です。お子さんの数は2人という場合が多いようです。さらにタイミング的なことを言うと、転校させたくないという思いから、上のお子さんが小学校に入る前に探し始める、決断するということが多いです。理由としては、繰り返しになりますが手狭になった、子どもを伸び伸びと育てたい、実家というものを持たせたいというニーズが理由の大半を占めます。そのために、少しばかり無理をしてでも家を建てようという人が多いようです。

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